建物の構造(木造・鉄骨・鉄筋・内装・プレハブ)の解説と費用の違い
解体する建物の構造の違いを理解し、なぜ構造によって費用が違うのか理解した上で解体工事業者を探しましょう。
解体物件の種類と構造について
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木造
木造建築は柱、梁、筋交いを使って組み立てられた構造をしています。
鉄と比較しても容易な加工で、設計の自由度も高いですが、柱と梁の本数が多くなるという構造上の特徴があります。
解体工事については木造は比較的容易だといわれていますので、他の構造物に比べると費用も安くなりやすい傾向があると考えられています。
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鉄骨
鉄骨には重量鉄骨と軽量鉄骨があります。重量鉄骨はより強い剛性を生み出すために、太い柱と梁が組み合わせられ、ビル建築のような構造をしています。床面には軽量発泡コンクリートの床パネルが敷き詰められます。
また、軽量鉄骨は、重量鉄骨より柱も梁も細いという構造上の特徴をしています。その分、本数も多くなっており、筋交いが強度を高めるために使用されています。解体工事は木造の建物より大きな重機などが必要です。
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鉄筋コンクリート
鉄筋コンクリートは鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで施工されているという特徴のある建物です。
防音効果が高い構造で床もコンクリートが使われています。建物自体の重さも重く解体工事費は高めになるという特徴もあります。
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内装
内装は収納や台所、トイレ、お風呂場、襖、障子など建物の内部の解体になります。
解体工事で家屋などの建物に据え付けてあるこれらの部分を取り外します。解体工事は木や石材、石膏ボードなどを分別する必要もあります。そして、処分場に持ち込んでいきます。
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プレハブ
プレハブ住宅は、構造体に内装材や外装材、設備機器などを取り付けられています。
そのため、解体工事では内装材や外装材、設備機器などを取り外していきます。
なぜその構造によって解体費用が違うのか?
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建物には様々な種類があり、木造の建物や鉄骨造の建物、鉄筋コンクリートの建物、内装、プレハブの建物など様々な構造があります。建物の構造が違えば解体費用も違います。
解体工事がしやすいかそうでないかが解体工事の費用に大きく影響します。最終的に一坪当たりの工事単価というわけではないのです。
例えば、内装の場合、木は木材、石膏ボードは石膏というように、丁寧な分別作業が必要です。一般的に木造なら鉄骨造よりも解体工事がしやすいといわれ、鉄骨造なら鉄筋コンクリート造よりも解体工事は行いやすいといわれます。
使用する重機によっても解体工事費用は変わります。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物の解体工事は、木造の建物の解体工事より、重機パワーが大きいものが使われることが多く、大きめの重機が必要です。
坪単価の目安
以下、各構造ごとの解体工事費用の目安として、参考にしてください。
木造 | 20,000~40,000円 |
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鉄骨 | 25,000~45,000円 |
鉄筋コンクリート | 25,000~60,000円 |
内装 | 12,000~20,000円 |
プレハブ | 12,000~20,000円 |
まとめ
解体工事は様々な要因によって金額が変わります。建物の構造が違えば、当然、解体のための費用も変わってくるのです。各地域によって相場も異なりますので、それぞれの地域の業者に相見積もりをかけてご相談ください。