解体工事の見積書の項目・内訳について
解体工事の見積書にあがってくる項目と内訳について知り、交渉やトラブル回避に役立てましょう!
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初めて解体工事を依頼する際に知っておいた方が役にたつ、見積書の項目内容・内訳についてお話していきます。
内容を把握しておけば、不当な請求を未然に防ぐことができ、解体業者とのトラブルも回避にもつながります。
家屋解体費用が解体にかかる総額だと思われますが、解体総額費用は家屋解体費用とその他の付帯物費用が別途必要になってきます。家屋解体総費用=家屋解体工事+付帯物費用+その他の費用
付帯物費用とその他の費用の例
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【1】付帯物費用として挙げられるもの
土間コンクリート
樹木
庭石
ブロック塀
物置き
家屋内残留物など -
【2】その他の費用として挙げられるもの
仮設工事(足場、養生シート、防音パネルなど)
産業廃棄物の処分代
届出・手続費(リサクル法や道路使用許可の申請書類など作成)
諸経費(交通費等)
警備員配置費用
【1】+【2】のすべての項目を合算した金額が総額費用になります。
見積書の内容以外に追加料金が発生する場合があります。
追加料金の例
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地中埋蔵物の撤去・処分費用
こちらは、名前の通り家屋の下に埋まっているもので、見積り段階では予測がつきません。
見積書の項目には含まれておらず、除外項目として明記されています。
地中埋蔵物、障害物として挙げられるものとして、コンクリート塊、瓦、木材、浄化槽などがあげられ、追加費用が発生してきます。
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アスベスト除去・処分費用
アスベスト(石綿)は、天然にできた鉱物繊維で「せきめん」「いしわた」とも呼ばれています。石綿は蛇紋石族と角閃石族に大別され、わが国で使用された代表的な石綿は、蛇紋石族の白石綿と角閃石族の茶石綿、青石綿です。
丈夫で変化しにくい特性からしにくい特性から、昭和30年ごろから吹き付けや、断熱材などの建材に使用されてきました。
しかし、石綿は長期吸入後、肺がんや中皮腫を発症する、発がん性が問題となり、平成18年に原則、使用禁止となりました。平成18年以前に建築されて建物はアスベストが使用されている恐れがあります。アスベストが検出された場合は追加費用が発生してくることになります。
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警備員配置費用
地域や作業内容によって異なりますが、1日あたり10,000円~15,000円の費用が発生します。
現場の規模によって、日当×人員分必要となってきます。
解体工事の見積り、工事の依頼をする前に、依頼する側もある程度の知識や注意点を把握しておくことが大事です。
不明点があれば、納得いくまで説明をもとめ、きちんとした対応をしてくれる業者を選ぶことをお勧めします。