解体工事における保険の種類・必要性

建物を解体するにあたって保険がなぜ必要なのか、保険の種類はどのようなものがあるのか知り、保険にしっかりと加入している業者を選びましょう。

保険の種類

保険にも様々な種類があります。代表的なものとして次の3種類があげられます。

会社単位の保険

会社単位で加入する保険で、年間売上から保険料を算出します。

すべての工事が保険対象になります。
工事単位の保険

工事単位で加入する保険です。工事請負金額から保険料を算出します。
保険料を支払った現場にだけ適用する保険です。
通常よりリスクの高い現場だけに加入されることが多い保険です。
車両単位の保険

重機、トラックなど車両単位で加入する保険です。

重機や車両に関係する工事のみ保険対象になります。

保険の必要性

解体工事はトラブルや事故の多い工事だと言われています。
一般的なトラブルとして例にあげてみます。

重機、車両に関係する事故

重機がバランスを崩し横転し、従業員がけがをしたり、車両が廃棄物をはこんでいる際にバランスを崩し衝突するなどの事故がおきたりしています。
近隣住宅の破損

解体中に重機が隣家に接触し破損したり、解体中の壁が崩れて隣家を破損する事故がおきています。
また解体中の振動によって隣家の壁にヒビがはいったなどもあります。

足場、倒壊、転倒による事故

解体作業中に足場が崩壊し、落下して従業員が負傷する事故などの事故が増えています。
外壁の崩壊、転倒

解体工事中に外壁がはがれ落ち、通行中の人や車などに接触し、被害をうけた事故などがあります。

以上、例にあげたようなトラブル、事故が起こらないのが一番よいことですが、もし、おきてしまったら、業者が保険に加入しているかどうかが重要になってきます。

ご注意点・ポイント

業者を選定する際は保険に加入しているかどうか、確認した上で選定されることをお勧めします。
保険料を惜しんで保険に加入していない業者もいます。
確認した上で業者が保険に未加入の場合、現場ごとの保険に加入してもらうよう、交渉するほうがよいでしょう。
保険に加入しているかどうかは、解体業者を選ぶ際に重要なポイントの一つです。